ちー坊のアジア旅のメモ帳

アジアをあちこち放浪した旅日記

旅とビールとB級グルメ 台湾南部行ったり来たり その6・小琉球

2019年9月24日(火) 旅5日目・小琉球

高雄を起点に台南・小琉球・墾丁を旅した。

9月20日に高雄空港に到着。その足で、台湾鉄道で2年ぶりに台南へ。2日目は台南B級グルメを堪能。3日目は安平古堡(アンピングーバオ)などを観光。4日目は台南から次の目的地・小琉球に移動し、今回の旅の目的、ウミガメと泳ぐことに成功。さて、5日目はどう過ごそう。

f:id:chiibohchiiboh:20191013091605j:plain

サンゴ礁でできた、台湾本島の西に浮かぶ島、小琉球には主に3つのビーチがあると聞いていた。ひとつは昨日泳いだウミガメ遭遇率100%のスポット、花瓶岩周辺。そしてフェリー埠頭東側にある中澳沙。もうひとつが島の西側にある蛤板湾(ベニスビーチ)なのだが、昨日ホテルにチェックインした時にベニスビーチは遊泳禁止だと言われた。

旅の計画段階では、この日は朝からベニスビーチで泳ぎ、チェックアウトした後、電動バイクを借りて観光、島を一周して夕方高雄に戻るつもりだった。小琉球は1泊2日で充分だと思ったのだが…ウミガメと泳いだのがめちゃめちゃ楽しかった!1回だけじゃ勿体ない!もう一度花瓶岩で泳ぎたくなった。予定を詰め込めば、花瓶岩と中澳沙の2ヵ所の海を楽しみ、午後に電動バイクで島一周もできないことはないが、優先順位を考えた。この島に来たのはウミガメと泳ぐため。せっかく小琉球に来たのだから一周して観光地も巡ろうか、という程度の気持ちだった。はっきり言って、他の人の旅行記を読んでも、どうしても見に行きたい観光スポットがあった訳ではない(小琉球好きの人たちごめんなさい、個人の感想です)。それに電動バイクのレンタルは24時間単位なので、2~3時間でも24時間分から値引きはないらしい(このあと墾丁に行ってレンタル屋さんを覗いたら、1時間100元という設定もあった)。

考えた結果、朝からまず中澳沙で泳ぎ、朝ご飯を挟んでホテルをチェックアウト、そのあと花瓶岩を再訪することにした。宿泊したホテルがとっても親切で、泊まった部屋はトイレ・シャワー付きだったが、それ以外に共用のシャワーがあるので、チェックアウト後はそちらを使わせてくれ、さらに物干し場も使って良いとのこと。助かる。水着やマリンシューズなど、ある程度乾かしてから移動できる。天気が良ければ2~3時間で乾くだろう。

計画は、朝7時に中澳沙へ行き、9時にホテルに戻りシャワーを浴びてチェックアウト、シュノーケリングの道具以外の荷物を預けて花瓶岩でウミガメと泳ぐ。昼前に戻ってシャワーを借りて、濡れたものを干させてもらってからお昼ご飯に行く。水着が乾くまで散歩して島を楽しんでから高雄に戻るというもの。

f:id:chiibohchiiboh:20191013094648j:plain

朝からウミガメもご陽気。

中澳沙へはホテルからフェリー埠頭を越えて東に徒歩10分ほど。朝の静かな路地を通ってビーチに到着。

f:id:chiibohchiiboh:20191013095041j:plain

正面の堤防の向こうがフェリー埠頭、その右手に見えるお寺が花瓶岩の前に建つ霊山寺という道教寺院。手前の海の中にサンゴ礁が見える。向こう側の堤防近くも魚がたくさんいそう。さらにこの写真の背後にも堤防があり、その先も面白そうな海だった。

f:id:chiibohchiiboh:20191013095745j:plain

f:id:chiibohchiiboh:20191013095901j:plain

f:id:chiibohchiiboh:20191013100055j:plain

f:id:chiibohchiiboh:20191013100147j:plain

あっという間に2時間近く経ってしまった。ポイント3ヵ所それぞれたくさんの魚が出迎えてくれて、楽しいビーチだった。一旦ホテルに戻って、シャワーでさっぱりして、朝ご飯を食べに行こう。

そう言えば台湾に来てから牛肉麺を食べてなかった。

f:id:chiibohchiiboh:20191013100747j:plain

ここもホテルから10分も掛からなかった。

f:id:chiibohchiiboh:20191013100934j:plain

牛肉麺(130元)。お肉がぷりぷり、結構ボリュームがあった。台南でずっと牛肉湯ばかり食べていてピンク色のレア肉に慣れていたので、しっかり熱が通った肉やスープの味の違いを感じることができた。これはこれで美味しい。

もう一つ、そう言えば。中澳沙からも見えた霊山寺は花瓶岩を優先していて、素通りしてしまっていた。ご飯食べたばっかりで海に入るのも何なので、散歩がてら訪問してみよう。

f:id:chiibohchiiboh:20191013101751j:plain

霊山寺正面。この右手に花瓶岩がそびえる。かなり急な階段を上ってみると…

f:id:chiibohchiiboh:20191013101929j:plain

赤い屋根の本堂の先に高雄に繋がる海が広がる。海を守ってくれている寺院なんだろうなぁ。

さて、もう一度水着に着替えて花瓶岩へ。

f:id:chiibohchiiboh:20191013102253j:plain

昨日は花瓶岩の向こう側のサンゴ礁を乗り越えて海に入ったが、手前の水路状のところから行けそうだ。

f:id:chiibohchiiboh:20191013102550j:plain

f:id:chiibohchiiboh:20191013102614j:plain

昨日と同じ様に様々な種類の魚を見ることができた。と、

f:id:chiibohchiiboh:20191013102804j:plain

いた。本当にウミガメ遭遇率100%のスポットなんだ!

f:id:chiibohchiiboh:20191013102900j:plain

今日も会えた(^^)と思っていると…

f:id:chiibohchiiboh:20191013103009j:plain

f:id:chiibohchiiboh:20191013103035j:plain

何と!2匹。まるでじゃれ合っているようだ。

f:id:chiibohchiiboh:20191013103225j:plain

ウミガメがいるところはエサが多いのか、魚たちも寄ってくる。

f:id:chiibohchiiboh:20191013103341j:plain

ずっと一緒に泳いでいると、水面に顔を出して呼吸する瞬間に出会えた。

f:id:chiibohchiiboh:20191013103724j:plain

考えたら、ウミガメは爬虫類だから肺呼吸なんだなぁ。当たり前のことを見過ごしていた。

f:id:chiibohchiiboh:20191013104022j:plain

またいつか会いに来たいと思います。それまで元気でね!

さて台湾に来た一番の目的は、台湾ビールの中でも賞味期限が18日しかなく、輸出できないため台湾に来ないと飲めないオンリー18デイズを味わうためだ。しかしこの小琉球にはもう一つご当地ビールがある。

f:id:chiibohchiiboh:20191013104403j:plain

キャプテンビールといって、島のスーパーマーケットで買える。1缶50元。ちょっと割高。でも島の観光に貢献できるなら。美味しいし(^^)

f:id:chiibohchiiboh:20191013104620j:plain

観光ポイントがデザインされた華やかなパッケージ。右は「美人洞」がデザインされたオリジナルビール、左は「烏鬼洞」や「白燈塔(灯台)」がデザインされたピーチ味。

f:id:chiibohchiiboh:20191013105103j:plain

f:id:chiibohchiiboh:20191013105120j:plain

お粥屋さんがあったので、お昼を食べた。70元。

さて、水着が乾くまで近くの美人洞まで散歩してみよう。

f:id:chiibohchiiboh:20191013134110j:plain

お粥屋さんから上り坂を歩いて10分ほどで料金所が見えてきた。美人洞と烏鬼洞、山猪溝など共通で120元。徒歩でこれらを見て回るのは大変。今回は時間もないし、足を伸ばして汗だくになるのも嫌なので、今回は美人洞だけ見ることにする。岩の隙間を上ったり下ったり。

f:id:chiibohchiiboh:20191013135018j:plain

高台から見下ろすと砂地の白い部分とサンゴ礁が縞模様に見えた。

f:id:chiibohchiiboh:20191013135158j:plain

西側に狭いビーチが見えた。沖に浮いているのは、やっぱりウミガメ体験シュノーケリングなんだろうなぁ。

そろそろ洗濯物が乾いた頃合でホテルに戻って、荷造りしてフェリー埠頭に向かう。すべて徒歩圏内ですむ便利なホテルだった。なにより、シャワーや物干しを使わせてくれたホスピタリティーに感謝。いつかまたウミガメに会いに来たいので、その時にも泊まらせてもらえたら良いなぁ。

f:id:chiibohchiiboh:20191013135410j:plain

東港と小琉球を結ぶ民営フェリーは2社あるが、チケットは互換性がないとのこと。昨日東港で往復チケットを買ったので、こちらの会社のフェリーでしか東港に戻ることができない。2社とも夕方5時半が最終なので、時間に遅れなければ大丈夫だが、都合の良い船に乗れるようにしてくれると便利なのに…まぁ待ち時間にもう一度キャプテンビールを買いに行って、最後まで小琉球を楽しむことができたので良いのだけど。

f:id:chiibohchiiboh:20191013140220j:plain

夕方5時の船に乗って30分で東港に到着。上陸したら乗合タクシーの呼び込みをしているドライバーがいた。どうやら2人ほど待っている人がいる。新幹線駅の左営にも、高雄駅にも150元だという。昨日乗ったバスが121元だったので、100円違うくらい。高雄のホテルは高雄駅の隣、MRTの美麗島近くに予約してある。試しに「メイリンタゥ?」と行ってみるとOKとのこと。高雄駅でMRTに乗り換える手間を考えると、相乗りタクシーで良いんじゃないかい。何よりここからバス停まで10分ほど歩いて、さらにバスが来るのを待つことを考えたら、タクシーはありだ。運転手に着いていくとフェリー乗り場近くに事務所を構えるちゃんとしたタクシー会社だった。

f:id:chiibohchiiboh:20191013141735j:plain

台湾の道路は車が右側通行で、一番右側にはバイク優先レーンがあるのだが、タクシーはそのレーンも使ってがんがん追い越しを掛ける。助手席に乗ったので、貴重な体験ができた。

距離的には美麗島が一番近いのだが、高速道路を使って先に左営駅に到着。ここで他の乗客は降りてしまい、「このあとメイリンタゥに行くからね」と運転手が話しかけてくれた。この一言があると安心できて嬉しい。

結局東港から1時間20分ほどで美麗島駅に到着。渋滞もあったので、許容範囲内だね。

f:id:chiibohchiiboh:20191013142942j:plain

美麗島駅8番出口で降ろされたので、コンコースを通って1番出口に向かう。都合良く世界で2番目に美しい駅と評判の美麗島駅の光のドームを見ることができた。

予約していたのは1番出口から徒歩1分の中心大飯店(センターホテル)。

f:id:chiibohchiiboh:20191013143404j:plain

f:id:chiibohchiiboh:20191013143445j:plain

1泊1,060元(約3,700円)。銀行のビルの2階以上をホテルにしているようだ。ここで興味深かったのが、部屋番号。

f:id:chiibohchiiboh:20191013143835j:plain

エレベーターホールに表示してある部屋の矢印表記なのだが、フロントでカードキーをもらった時、何階に行けば良いか分からなかった。実はこれ4階。

3階の表示は、

f:id:chiibohchiiboh:20191013144119j:plain

「4」の代わりに「A」なのか。「4」は日本でも嫌うことがあるけど、台湾でもそうなのかしら。

f:id:chiibohchiiboh:20191013144518j:plain

近くのスーパーマーケットで「18」を発見(65元)。栓を開けてもらって、ホテル近くの六合夜市へ。夜市の屋台でも「18」があったが1本100元とか90元とか、観光地価格だったのでコンビニかスーパーで調達した方が良いと思う。

f:id:chiibohchiiboh:20191013144651j:plain

f:id:chiibohchiiboh:20191013145130j:plain

エビの串焼き(200元)。塩胡椒をこれでもか、と振ってくれた(^^;)加減ってものがあるでしょうが…一昨年ベトナムのムイネーでエビの炭火焼きを食べたけど、焼いたまま出してくれて、好みでレモン塩(ライム塩)で味付けした。あれは美味しかったなぁ。これはビールが進むけど…

f:id:chiibohchiiboh:20191013145749j:plain

口直しに蚵仔煎(牡蠣オムレツ 60元)。結構油っこい。

今回の旅で高雄は中継点なんだが、意図的に滞在時間を取らないと本当に素通りしてしまいそうなので、明日は1日高雄観光に充てよう。(その7に続く)