ちー坊のアジア旅のメモ帳

アジアをあちこち放浪した旅日記

旅とビールとB級グルメ 台湾南部行ったり来たり その8・墾丁

2019年9月26日(木) 旅7日目・墾丁

高雄を起点に台南・小琉球・墾丁を旅した。

9月20日に高雄空港に到着。その足で、台湾鉄道で2年ぶりに台南へ。2日目は台南B級グルメを堪能。3日目は安平地区などを観光。4日目・5日目は小琉球に移動し今回の旅の目的、ウミガメと泳ぐことに成功。6日目は高雄を散策。7日目はこの旅最後目的地、墾丁(ケンティン)に移動する。

 

墾丁は台湾最南端にある、台湾人に人気のビーチリゾートなんだとか。今回の旅は小琉球でウミガメと泳ぐことだったのだが、折角ライフジャケットやシュノーケルを持ってきたのだから、もう1ヵ所泳げるところに行きたいな、というのが墾丁へ行く理由。高雄から墾丁に行くには①高雄駅近くのバス停から墾丁エクスプレスという路線バスに乗る、②高雄空港から高速バスに乗る、③台湾新幹線の左営駅から高速バスに乗る、の3つの方法があると聞いた。

3日前に小琉球に行った時に①の墾丁エクスプレスみ乗ったのだが、日本でネットで調べただけでは、高雄駅からのバスは時間が掛かるという情報だったので、今回はパス。

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②の高雄空港からのバスは第1便が10時10分発。墾丁に着くのは昼過ぎになる。高雄が好きな人には申し訳ないが、僕にはあまり魅力を感じる街ではないので、墾丁での滞在時間を長くしたい。

③の左営駅までは宿泊した美麗島駅から高雄空港と同程度の距離、MRTで1本だ。こちらは始発のバスが8時30分なので、今回は左営駅からのバスを採用。

早めにホテルをチェックアウトして左営駅に向かった。

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早く着き過ぎた。まだ窓口が開いていない。8時10分営業開始らしい。と、この窓口の前に怪しい男が…「墾丁に行くのか」と聞いてくる。無視しようとしたが、どうやら乗合タクシーの客引きらしい。350元で所要時間1時間半だ、バスだと2時間半掛かると強調する。確かにバスだと2時間ちょっと掛かると聞いている。しかもバスの始発は8時半、運賃も片道300元ちょっとのはず。350元で早めに出発してくれるのならお得かも。小琉球からの帰りに使った乗合タクシーが意外と快適だったので味をしめたのもある。しかも、どうやら客も他に3人集まっているらしい。人数を揃えるために無駄に待たされることもなさそうだ。

墾丁の宿は「南湾」バス停近くに予約している。タクシーの客引きに「南湾に行きたい」と伝えるとOKとのこと。トイレを済ませ、8時を回ったところで「いつ出発するんだ?」と軽くプレッシャーを掛けると、「着いてこい」と他の乗客をと一緒に移動を始めた。

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女性1人が助手席に座り、若い男性が2人2列目に乗った。僕は1人で3列目に陣取る。足元はちょっと狭いが、サンダルを脱いで足を伸ばしてリラックス。

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高雄から一路南へ。車窓から見える道路に差す光が、みるみる南国の色に変わっていった。

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出発から2時間ちょっとで南湾バス停に到着。タクシーを降りると、立木の向こうに海が見えた。

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時刻は10時過ぎ。近くで作業していた漁師さんにホテル住所を見せると、バス停から少し戻ったところだと教えてくれた。台湾の住所は通りの名前と番地の組み合わせなので分かりやすい。

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南湾バス停から徒歩2分、宿泊するゴールドホテル。こじんまりした宿だが、海好きのご主人が経営しているとかで、入口前の右手にホースが見えるが、その上に水シャワーが設置してあり、海から戻ってきてそのまま潮を流せる便利さ。

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これがエントランス。天井は手作りで白い布を張り巡らせてある。4人部屋ドミトリーで1泊250元。3泊する。

部屋は2階。階段も雰囲気が良い。

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エントランスとは逆に黒い壁。ロウソクの柔らかい光が白い階段を照らす。

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高低差を付けたベッドの下に鍵つきの収納がある。右側のベッドが3日間の根城。

水着に着替えて荷物を収納に入れ、早速ビーチに向かう。実は事前の計画では、この日は手前の街、恒春(ヘンチュン)にバスで戻って観光と思っていたのだが、あまりの海の青さに、思わず予定変更。ライフジャケットなどを入れたバッグを肩に掛けてバス停に戻る。

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海が透き通っている!

左側の方が岩場になっていて面白そうだ。小琉球サンゴ礁の島だったので、念のためラッシュガードを着たが、常夏の墾丁では海パンだけで良さそうだ。

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南湾ビーチを場所を変えながらあちこち泳いで海を満喫。気が付けば昼過ぎになっていた。海パンのまま宿に戻り、入口で砂を洗い流し、装備を水洗いして邪魔にならないように陰干し。部屋に戻ってシャワーを浴びてさっぱりし、ひとりでこの後の作戦会議。そう言えば、朝コンビニでパンを食べただけだった。お昼はどうしよう、と思いながらも今泳いできた南湾の海を思い浮かべてにんまりするばかりで、どうにもすぐに行動が起こせない。取り敢えずベッドにバックパックを置いて座椅子代わりにし、文庫本を広げてリラックスタイム。

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しばらくすると、相部屋のカップルが帰ってきた。何と日本人ご夫妻。前日から泊まっていて3泊の予定、ちょうど僕より1日先行の日程で台北から来られたそうだ。旅先で出会う日本人は旅好きばかり。初対面のカップルと思わず話し込んでしまった。

1日先輩なので、南湾近辺の様子を聞き込み。さらに南に行くと墾丁中心部で、夜市も開催される小湾(シャオワン)があるが、夕方以降はバスが少なくなる。北に戻った恒春なら遅くまでバスがあるらしい。恒春ならタクシーで通った。10分くらいの距離だったと思う。

時計を見るともう夕方。調子に乗って何時間話し込んだのか。申し訳ない。区切りの良いところで出掛ける旨伝えて中座する。

南湾バス停から恒春へ。やはり15分くらいで恒春古城の南門が見えた。すぐに恒春バスターミナルに到着。

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ライトアップされた南門を眺めながらぶらぶらしていると、スーパーマーケット全聯福利中心を発見。高雄の店では台湾ビールのオンリー18デイズが売られていたので、手前のコンビニをスルーして直行。ありました、瓶ビールが63元。レジに持って行ってお支払い。瓶の栓を開けてくれとお願いしたら、できないと…

高雄の

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では開けてくれたので、てっきり栓抜きが置いてあるものだと思い込んでいた。考えたら日本のスーパーでも、その場で瓶ビールを飲むことは想定してないわな…

仕方がないので瓶を持ったまま、店を出る。

角を曲がると屋台が見えた。

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ビールを持っているんだから、つまみが欲しくなるのは理の当然。お店のお姉さんに瓶を見せながら座っていいかアイコンタクトすると、良いよと笑ってくれる。屋台の内側を覗くと食材を見せてくれた。旨そうなソーセージを指差して1本お願いする。と同時に、こちらが本命なのだが栓抜きがないか聞くとにっこりしながら貸してくれた。嬉しい。

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香腸(30元)。皮がパリッ、肉汁じゅわっ。予想した通り美味しい。

3本くらいあればビール1本飲めるなぁ。けど今日は隣にあった焼き物の店が気になったので移動。飲みかけのビールを見せながら入店OKか聞くと、良いよとの反応。店先の食材からイカを指差して席に着く。

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見回すと台湾ビールの金牌が冷やしてあった。日本だと持ち込みお断りのお店が多いので、申し訳なく思いながらイカ焼き(100元)を待つ。

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ぷりぷりして美味しい。他にお客さんがいなかったので、文庫本を読みながらゆっくり味わわせてもらった。ごちそうさまでした。

バスで宿に戻るとまだ同部屋のご主人は起きていた。またしばらく話し相手になってもらって就寝。

明日は電動バイクを借りて墾丁観光のつもり。ただ台湾最南端に行く前に恒春観光をしよう。ついでに銀行に行きたい。

電動バイクのレンタル料は24時間で600元だということだが、手持ちの台湾元が少なくなってきた。明日は金曜日なので、明日のうちに両替しておかないと。両替?ATMがあるだろうが、という声もあると思うが、墾丁には銀行やATMが見当たらないという情報を聞いていた。今日恒春に行った時にバスターミナルのすぐ隣に銀行があるのを確認してきた。確実性を考えて、明日銀行に行こう。(その9に続く)