ちー坊のアジア旅のメモ帳

アジアをあちこち放浪した旅日記

旅とビールとB級グルメ 台湾南部行ったり来たり その10・墾丁

2019年9月28日(土) 旅9日目・墾丁

高雄を起点に台南・小琉球・墾丁を旅した。

9月20日に高雄空港から台湾鉄道で2年ぶりに台南へ。2日目は台南B級グルメを堪能。3日目は安平地区などを観光。4日目・5日目は小琉球で今回の旅の目的、ウミガメと泳ぐことに成功。6日目は高雄を散策し、7日目にこの旅最後目的地、墾丁に移動しビーチを満喫。8日目はこの旅初めての雨になったが、朝夕は青空に恵まれきれいな風景が見られた。さて9日目。台湾最南端を観光する。

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早起きして宿から徒歩2分のビーチへ。宿泊した墾丁・南湾のゴールドホテルは南湾バス停までもビーチまでも歩いてすぐという便利な宿だ。

今日も天気が良く清々しい。早速シュノーケリングに向かう。

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水に顔を浸けると魚が出迎えてくれた。本当に台湾南部の海はハズレがない。

あっという間に1時間経っていた。宿の入口のシャワーで潮を洗い流し、エントランスに入ったらフロント係が来ていた。

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墾丁ではレンタルバイクは24時間貸しが基本のようで、9時からのレンタルを手配してもらう。

4人部屋ドミトリーの部屋に戻ると、相部屋になった日本人カップルの旦那さんが起きていた。あとの2人はまだ寝ていたので、できるだけ静かにシャワーを浴びて着替えを済ませ、バイクを待った。

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墾丁ではこんなパンダバイクやミニオンズバイクを見かけた。これはガソリンバイクで免許が必要。僕は免許のいらない電動バイクを頼んだ。近くのレンタル店では24時間800元、1時間100元だったが、フロントで頼むと600元だった。

2晩一緒だった日本人カップルは今日台北に移動して、その後タイに向かうそうだ。握手して別れを惜しむ。無事に元気で旅を続けてください。またどこかで会いましょう。

南湾からまず南に向かう。墾丁のシンボル・大尖山が見えてきた。

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この先に昨日バスで来た墾丁夜市のエリアと小湾がある。

南湾からバイクで10分ほどで小湾に到着。

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南湾から順に大湾、小湾とビーチがあるのだが、南湾が一番北に位置する。来てみるまでは「南湾」なんだから南にあると思っていた。

大湾は一番広いが落ち着いた静かなビーチ。小湾の近くが墾丁の中心地で、大型ホテルが多く一番賑わっている。朝から観光客が来ていた。向こうに見えるのは青蛙石というサンゴ礁に囲まれた岩山。ビーチの手前にはホテルが経営するカフェもある。

小湾から南に走ると船帆石が見えてくる。

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高さ18mのサンゴ岩。近くで釣りをしている人もいるように魚もたくさんいるシュノーケリングスポットだそうだ。

さらに南下して、沙島へ。

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貝殻でできたビーチで、業者や観光客が砂を持ち去ることが多かったらしく、現在は立ち入り制限されている。白い砂浜と手前のサンゴ礁の対比に言葉を失ってしまう。

台湾最南端に向かおう。

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バイクを降りてしばらく歩かないといけないが、多くの観光客が来ていた。この海の先にはフィリピンがあるんだなぁ。

最南端の地には碑が建っていて、みんな記念撮影していた。僕も撮ってみたが完全に逆光だった(^^;)

最南端から東海岸に向かう。今度は太平洋岸を北上することになる。10分ほど走ったろうか、雄大な景色が見えてきた。

断崖絶壁の絶景、龍磐公園に立ち寄る。

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手前の岩の先は崖になっていて、高所恐怖の僕としてはビビッてしまうが景色は素晴らしい。観光客が思い思いにポーズを取って自撮りしていた。180度どこを見ていても飽きない。時間を忘れてしまいそうになる。日本で見たことない光景で、バイクに戻るのに決心が必要だった。

さらに北上して、風吹砂へ。長さ1,500mの砂丘が広がる。

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龍磐公園から10分ほど走っただけで、まったく違う風景になる。雄大過ぎて言葉にできない。ここでも時間を忘れてしまう。

ここで引き返そう。借りているのは電動バイク。レンタル店は墾丁夜市エリアの端にあるのだが、風吹砂まで往復したらバッテリー交換に立ち寄るよう言われている。

一旦、最南端の鵝鑾鼻公園に戻ろう。鵝鑾鼻灯台に行くのを後回しにしていた。

鵝鑾鼻公園の入口には広い駐車場があり、大型バスでやって来る観光客も多い。ゲートまでの通路の両側には土産物売場が並び、盛んに呼び込みをしている。そこを通り抜けてチケット売り場へ。入場料は60元。

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北緯22度。ハワイのカウアイ島と同じ緯度なんだとか。

歩いていくと白い灯台が姿を現す。

f:id:chiibohchiiboh:20191018091405j:plain19世紀に建てられた灯台で、当時建設者と元々の住民たちとの間で争いがあったため、周囲の壁には銃眼が設けられている。かなり激しい諍いがあったんだろうなぁ。歴史を勉強してから来ないと銃眼を見落としてしまうかも知れない。

公園内には森があったりして、遊歩道を外れると迷ってしまうだろう。

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親吻石まで行ってみた。

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岩と岩がキスしているように見える鵝鑾鼻公園内の名所だそうで、案内板や説明書きも設置してある。んー。微妙…

休憩所になった東屋もあって、対岸に大尖山がそびえていた。

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手前には船帆石も見える。

自然いっぱいの公園で、のんびり散策するには良いのかも知れないが、何にせよ広すぎる。東屋では休憩どころか5~6人がうたた寝してた。

墾丁の街でバッテリー交換してもらい、今度は南湾を通り過ぎて恒春に走る。南湾から恒春までも10分強。南門が見えてきた。

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恒春は城壁都市で、東西南北に4つの門が残っている。現在は街が広がり、南門付近が街の中心部になっているようだ。この門のすぐ近くにバスターミナルや昨日両替した銀行がある。門の周囲はロータリーになっていて、バスもここを通って南湾や墾丁の街に走る。門の下は徒歩なら入ることができる。僕も昨日この下で雨宿りした。

今日はバイクで機動力があるので、ぐるっと4つの門を巡ってみよう。大通りを少し走ると西門があった。

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周囲には住宅がひしめき合い、バイクや乗用車が門を通る。歴史と一緒に生活するのがここの日常なんだなぁ。

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城壁の上はレンガで整備され、歩くことができる。

城壁沿いに走ると北門に着く。

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ここが城壁都市の正門だったそうで、確かに南門や西門より大きい。西門と北門は車両通行可なんだそうで、普通に車が門をくぐっていた。

門の前は広場になっていて、戦車も置いてあった。

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さらにバイクを走らせて東門へ。

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ここは門の左側に道路が通っていて、城壁が途切れている。

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ここも城壁に登れて、散歩している人もいた。

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昔はどの門も南門みたいな楼閣が門の上に建っていたんだろう。

では城郭の外に出てみよう。

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東門からほんの数分走ると「出火」という観光スポットがあった。地面からガスが噴出していて、地表が燃えているように見える。

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何組か観光客が来ていて、珍しい景色を眺めていた。

色々見て回っていたら4時近くになっていた。本当はちゃっちゃとバイク観光して、午後はもうひとつのビーチ、白沙で泳ぐつもりだったのだが、これから宿に戻って遠いビーチに行くのは難しい。取り敢えずどんなビーチなのか、どれくらいの時間がかかるのか見に行ってみることにした。

遠かった。一旦南湾方面に戻り、途中で西に向かう。南湾~恒春はバイクで10分強だったが、白沙ビーチまで30分ほどかかった。墾丁で一番人気のあるビーチと聞いてはいたが、広い駐車場がいくつもあり、周囲に宿泊施設も多そうだ。幹線道路からビーチに向かう小道に入り、海の近くにバイクを停める。

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人は多かった。しかしきれいなビーチだ。水も透き通っている。長さ500mの広さだとのこと。ビーチを見下ろすところにデッキチェアなども置いてあり、人気が高いのが理解できた。

この時間から泳ぐのは無理だが、何とかならんか…

バイクは明日朝9時に返すことになっている。早起きすれば1時間くらいは泳げそうだ。よし、明日早くリベンジしよう。

そう言えば、今日はご飯も忘れて走り回っている。何か食べないと。ご飯にはビールが欠かせない。しかしバイクに乗っている…

ここから南湾に戻るのも、もう一度恒春に行くのも同じような距離だ。南湾にはセブンイレブンがあるが、台湾ビールは金牌しかない。何度も言うが今回台湾に来たのはオンリー18デイズを飲むためだ。恒春に行けばスーパーマーケットに瓶の「18」がある。実は途中にファミリーマートがあったので、ちょっと寄り道して缶「18」があるのも確認している。夜、部屋で飲む用にスーパーで瓶ビールを買って宿に持ち帰り、さらに墾丁夜市でつまみを買い込んで、ベッドでゆったり読書タイムにすれば、早めに眠くなって明日朝早く白沙にシュノーケリングに行けると計画を立てる。

まず昨日行った恒春のスーパーで瓶ビールを買って、近くの屋台で香腸(ソーセージ)を焼いてもらう。持ち帰ると冷めてしまうが、昨日美味しかったので、今日も食べたくなった。これは小腸包大腸(もち米の腸詰め 30元)でもちもちして美味しい。

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南湾の宿に瓶ビールとつまみを下して、さらに墾丁夜市へ走る。昨日は明るいうちだったので、夜市の賑わいを見ておきたかった。

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土曜日の夜ということもあるのか、えらい人混みだった。賑わっているところを見ようと思って出掛けたが、早々に退散しよう。折角来たのだからと、肉の串焼きを買って帰る。

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牛肉・羊肉・豚肉・鶏肉の4種串焼き(100元)。下から炭火、上からバーナーで豪快に焼いてくれた。つまみは肉ばっかやな(^^;)

墾丁に泊まるのは今夜が最後。明日は高雄に泊まって明後日早朝の飛行機で帰国する。いよいよ今回の台湾旅も終わりが近づいてきた。

今夜は宿でオンリー18デイズを飲みながら、ゆっくり過ごそう。(その11に続く)